エモいってなに
わたしは「エモい」という言葉があまり好きではない。
極力使わないようにしている。
なんとなく、なにも考えてなさそうに聞こえる言葉だから。
「エモい」って言えばいいと思ってるだろ?
「エモい」ってなんだよ??
「エモい」に逃げずにちゃんと感想言えよ???
とずっと思ってきた。
エモいを使っている皆さん、すみません。
敵に回したいわけじゃないので、一意見として見守ってください。
なぜなら、これは間違っているのかもしれないと気づいたからだ。
先日ある動画を見た。
動画投稿者が「エモさ」を推して宣伝していたこともあってか、コメント欄にある肯定的な感想の9割が「エモい」で占拠されていた。
それを見て
「他に感想ないのかよ」
「エモいって言えばいいと思いやがって」とイラッとしたのだが、ふと冷静に考えてみた。
「エモい」の代わりにどんな表現が使われていたら私は満足したのだろうか。
「やばい」?
「ドキドキする」?
「心が揺さぶられる」?
「まるで昼と夜の間を行き来しているよう」?
上の2つはありきたりだけど特段イラっとはしない。
下の2つは、なんだかそれっぽく聞こえなくもない。
私は、勝手に言葉に優劣をつけていたのだ。
「エモい」も言葉のひとつなのに、「新しい」という理由だけで食わず嫌いし、使う人の感性まで否定してしまっていたのかもしれない。
「まるで昼と夜の間を行き来しているような気持ちになりました」
と書けば、人と違ってちょっとかっこよく聞こえて、この人すごい人なのかもなぁなんて思ってしまうのかもしれない。
実際何を言ってるのかよくわからなくても。
言葉とはラッピングみたいなもので、本当はそれだけじゃ中身を理解することなんてできない。
だからこそ、言葉を見てその人の感性までをも疑うのではなく、中身を知ろうとしなければならないのだと常々感じる。
そして、往々にして新しいものは嫌われがちである。
だから、新しい概念やルールは、それの良し悪し以前に「新しい」というだけで受け入れられにくい。
私はまだ20歳なのに、既に新しいものを毛嫌いする悪い傾向を持っている。
あれだけ興味がないと言っていたYouTubeにハマり出してからは、この癖を改めようと決意したのに。
言葉はただの表現だというのは事実なんだろうけど、ブログという媒体で言葉を綴っている以上、それっぽく聞こえる言葉を、飾りとしてではなく、心から溢れる言葉として紡げるようになりたい。
そのためにはやはり、新旧問わず、「良い」と思うものを吸収していきたいなぁと感じるのです。