図々しく生きる女子大生。

大学3年生。イギリス留学中🇬🇧(2019.9~2020.6)自分のためのアウトプットかつ誰かの学びになることが書けたらいいなと思っています。

『クィア・アイ in Japan』で泣いた

 

皆さん、『クィア・アイ』という番組をご存知ですか?


Netflixオリジナルのリアリティ番組で、

「ファブ5」と呼ばれる、ヘアメイク、ファッション、インテリア、料理、心のケアのプロフェッショナル5人組が、一般人依頼者を大変身させるというもの。

 


これの日本上陸版があったので見てみたところ、、、、大感動。

 


心が冷たい、映画やドラマで泣かないで有名な私が泣きました。

これは一大事です。

 

ネタバレはしないように気をつけながら、なぜわたしが涙したのかを紐解いていこうと思います。

 

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わたしが思うこの番組の大きな特徴は以下の2つ。


①桁違いな規模の大きさ


「一般人を変身!」系番組は日本にもありますが、『クィア・アイ』は規模が違う。


インテリア担当がいることでお分かりかもしれませんが、部屋、または家の中身を家具から壁紙まで全て変えてしまいます。


依頼者個人を変身させるだけでなく、空間から変えることの大切さをよく語っています。


服も、変身後の1着だけでなくクローゼット全て入れ替えてしまう。


その日1日のための変身ではなく、その人の人生を変えようとしている本気度が見えます。


Netflixってそんなにお金あるんだ、、、とめちゃくちゃ驚きました。

 

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②褒めて褒めて褒めまくる


基本的に依頼者は自分に自信がなかったり、自分に気を使うことを諦めている人が多いです。


そんな中、ファブ5は日本ではちょっとクサイんじゃない?というセリフで依頼者を褒めまくります。

ただ薄っぺらく褒めるのではなく、もちろん悩みを受け入れた上で、言葉をかけるのです。

 


日本人は自分含め身内を「下げる」ことが一種の礼儀とされる文化があります。

自分や家族を自慢することは顰蹙を買ってしまうし、身近な人ほど蔑ろにしてしまう傾向がある気がします。


本来、1番自分の価値を認めて欲しい人、認めるべき人との距離が遠いのです。

 


この『クィア・アイ』では、そのような文化がいかに個人の自信のなさを作り上げてしまっているかが現れています。


全体を通して5人は

あなたにはあなたの人生を楽しむ権利がある

というメッセージを伝えており、

どの依頼者も

「こんなことを言われたのは初めて」

「こんなに人に認められたり、褒められたりするのは初めて」

と口にして涙します。

 


これがまさに日本の「協調」文化の負の部分だと感じました。

 


自分の人生を生きるはずが、いつのまにか、人に合わせることを目的に生きている。

 


この部分に共感し、依頼者が自分の価値を認めていいんだと気づく様子にわたしも涙しました(笑)

 

おそらく4エピソードを見る中で、日本社会で生きてきた人ならば共感できる箇所が必ずあるはずです。

 

 

「協調」の負の部分と書きましたが、もちろんアメリカなどで見られる「個」の教育にも負の部分はあると思います。


余談ですが、先日ニューヨークに行ったときに、友人の通う大学の授業に1つ出席させてもらったのですが、

クラスメイトが「え、そんなこと授業中に質問する?」ということを平気で質問します(笑)


そのときは、家族へのインタビューという最終課題に関する説明をしていたのですが、

「私のお父さん絶対答えてくれないんだけどどうしたらいい?」

というようなことを先生の説明を遮って話す子や、

「インタビューを自然に見せるためにスナックとか食べてもらった方がいい?」

と聞く子もいました(笑)


私は一回の出席だったので、ある種のカルチャーショックを楽しんでいましたが、これを毎回やられたらちょっとイラッとしそうですよね(笑)

 


だから、「協調」にも「個」にもネガティブな面はあるのですが、『クィア・アイ』を見ていると、日本では、自分を集団の中の1人としてしか認識できていないんだなぁと感じてしまいました。

 


ちなみに『クィア・アイ』の海外出張版は日本のみです!

こんなにも文化が違い、そしてまさにファブ5のような人を必要としている日本を選んでくれて本当に感謝!!


この4エピソードを見たあと、本家『クィア・アイ』も見たのですが、やはり日本社会への共感があるからこそ圧倒的に日本版の方が感動しました。


もちろん本家もおもしろいですけどね!

 


なかなか突然身内を褒める文化を作り出したりするのは難しいですが、せめて学校教育などで、

「わたしは自分の人生を生きていいんだ」

と感じさせてくれる場があればいいなと思いました。


よかったら『クィア・アイin Japan』見てみてください!

 


ではまた〜