GAFA②
昨日はGAFAの本の概要をお話ししましたが、今日は読んでみて感じたことを綴ろうと思います。
まず、なぜこの4社が成功できたか、ということですが、それはこれらが生まれたアメリカという土地が大きく関係しています。
Google、Apple、Facebook、Apple全てアメリカ生まれ。
本の著者もアメリカの起業家です。
著者は、アメリカは失敗を許容してくれる風土で、起業を後押ししてくれる環境だと言っていました。
そしてさらに、金持ちに優しい社会だということも。
GAFAは脱税もしているし法律違反もしています。
法を犯して自社のビジネスを行って罰金を払う方が結局儲かるそう。
罰金の意味ないやんと思いました。
そしてForbesの世界長者番付を調べてみたところ、トップ10のうち7人はアメリカ人。
ビジネスの興しやすさと、金持ちがさらに金持ちになるこの環境のおかげでしょう。
著者は、本の中で
「こんなに億万長者になりやすい社会は今までにないが、こんなに百万長者になりにくい社会も今までなかった」
と言っています。
なぜこんなに稼げるのか。
1つはAIを始めとしたテクノロジーの利用。
Amazonの商品が安いのは、一般の小売店でかかる人件費がかからないから。
Amazonの倉庫がAIで管理されてるのは有名ですよね。
これを聞いて、ある方との話を思い出しました。
AIの発達によって仕事がなくなるとよく言われているが、AIに単純作業を任せることで、人はもっと考えることができる。
こんな話をしてくれた方がいました。
古代で哲学や様々な概念が発達した背景には奴隷がいた。
奴隷に単純作業を任せ、天才は考えることだけに時間を使っていたんだ。
今はその奴隷を役割をAIに任せられるのだから、人間は考えることに集中すればいい、と。
就活とかしててもよく言われますよね。
今は人と違う考えができることや、創造力が必要とされる、みたいなことを。
私はこれを聞いて、じゃあ創造力とかを身につけて、テクノロジーを使う側になりたい!と単純に思ったのです。
AIによって仕事が奪われる、なんていうけどむしろチャンスが広がるじゃん!と。
しかし、ある日この話を友人にしたところ、違った視点からの答えが返ってきました。
AIの恩恵を受けられるのは、恵まれた優秀な人だけで、AIにとって代えられる仕事にしかつけない人にとっては何の利益もない。
だからAIの発達は脅威だと思うよ、と。
この流れでこの話を書くと、なんの違和感も抱かないと思うのですが、
「頭の良い人は奴隷に作業を任せて哲学を生み出した」
という話があまりに自分にしっくり来すぎていて、その友人の話にはすごくハッとさせられたのです。
私はビジネスにすごく興味があるので、こういった本を読むと、じゃあ自分はどう生き残るか?に焦点を当ててしまいがちなんですよね。
実際この本でも最後には、この世界での生き残り方について書かれています。
アメリカが顕著なだけで世界中で格差が拡大していることは明らかでしょう。
ここで私は自分がビジネスをするとしても、自分がテクノロジーから受けた恩恵を、格差を広げることには使いたくないなと思いました。
以前フェミニズムの回で触れた上野千鶴子さんの東大入学式の祝辞の中で、
「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。」
という言葉がありました。
読んだ当時からすごく感銘を受けた言葉だったのですが、まさにこれだな、とGAFAを読んで改めて思いました。
読んだことない人は一度読んでみてください!
私が今後どんな仕事について何をするかはまだわかりませんが、今日この本を読んで感じたことを忘れないでいたいなと思いました。
2回に渡り長くなりましたが、読んでくださった方、ありがとうございます😊
GAFAについて、本は厚くてなかなか読むのが大変なのですが、この著者のスピーチがTEDで聞けるので、よかったら見てみてください!
すごくおもしろいですよ!
ではまた〜